8月8日(土)放送の『ウルトラマンゼット』第8話「神秘の力」はトライキング、ファイブキング登場回。脚本は小林雄次。監督は坂本浩一。

・怪獣のエキスを持ってきたミステリアス美女姉妹。カブラギとの取引があったようだ。だがカブラギはこの姉妹を操るため、怪しげな煙を浴びせる。

・訓練場でハルキと組手をするヨウコ。膝の伸びた鮮やかなブリッジ回転(バックブリッジ)を見せる。演じている松田リマは新体操出身。柔軟性を生かしたアクションだ。

・バコさんに投げられてしまうハルキ。体術も出来るバコさん、いったい何者なのだろう。何か秘密がありそうだ。

・ファイヤーゴルザ、メルバ、超コッヴのメダルの力でカブラギが変身したトライキング。ファイブキングの改造だろうか。

・謎の洋館に住む大富豪。コレクターらしく、レイキュバスとガンQの一部を持っていた。
演じているのは渡部遼介。
映画『シン・ゴジラ』(2016)、『仮面ライダージオウ』(2019)第31話にも出演している。
平泉成から芸名をもらったらしい。
今回チョイ役で終わってしまったのが残念。再演はあるのだろうか。

・大富豪を強襲する美女姉妹の姉。膝の伸びた良い蹴りを見せている。
演じているのは、宮原華音。
『仮面ライダーアマゾンズ』(2016)で駆除班の高井望役を演じた。
空手で優秀な成績を残している。2019年3月に日体大を卒業。動ける女優さんだ。


・ハルキが落としたゼットライザーを偶然拾うユカ。ひと目見ただけで地球外の物質と見抜き、はしゃぐ。抱えているのはトイレットペーパー。そんな消耗品の買い出しもやらされるのか。

・美女姉妹の妹を演じるのは石塚汐花。
アイドルカレッジのメンバー。空手やバトントワリングが得意。動けるアイドルだ。

・柔軟性のある側転を披露。赤い衝撃波(?)の作用なのか、ヨウコとユカを失神させる。


・手錠で拘束されるユカとヨウコ。オイル(?)で汗ばむ肌を強調しているあたりは坂本監督らしさが出ている。

・化学班に聴取しに来たヘビクラ=ジャグラー。
カブラギの上司の化学班員を演じるのは先日急逝した吹原幸太。
脚本の小林雄次は「吹原さんのために台詞も書けてよかった」と自身のTwitterで語っている。

cf.)故・吹原幸太についてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6267186.html

・火炎と黒煙の絶妙な割合で爆破の効果が素晴らしく綺麗だ。黒煙を出すには火薬の調合が必要だそうだ。おそらく操演部の根岸泉が担当。相変わらず良い仕事をしている。


・アルファエッジとトライキングの戦闘。手前に電柱や建物を置いたナメのカット。よく見ると右下に「銀河マーケット」の看板が。『ウルトラマンジード』(2017)に出て来たリクのバイト先だ。別次元のウルトラマンでないリクが働いているかもしれない。。。

cf.)『ウルトラマンジード』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6238261.html

・前方転回を見せる妹。バトントワリングで馴らした柔軟性の成せる技だろう。

・ヨウコとの戦闘で長い黒髪が乱れる姉。美女姉妹の正体はピット星人だった。
『オーブ』(2016)以来、これで5作連続の出演となる。


・レオ譲りの炎を纏ったキックはアルファバーンキック。坂本監督はよく技名をコールさせるので男子の心を分かっている。こうしたコールや変身バンクの大切さは、自分に息子が出来てから意識するようになったという。

・レストランの内引きカット。今回はこの内引きにゼットランスアローのCG合成が入っている。実に手の込んだカット。

・レイキュバスとガンQのメダルの力が加わり、ファイブキングに進化。
『ウルトラマンギンガS』(2014)第7・8話で初登場した合体怪獣。第8話においては今回と同じ小林雄次が脚本を書いている。

cf.)ファイブキングの右腕についてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6184908.html

cf.)『ウルトラマンギンガS』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6145930.html


・ベータスマッシュのゼスティウムアッパー。今回は俯瞰カットから迫ってきてのあおりカットへのスムーズな移行という演出だった。しかし、ファイブキングに跳ね返されてしまう。

・ダイナのメダルを手に取り、「戦士の戦い方ってやつを見せてくれよな」と言ってキス音をさせるヘビクラ=ジャグラー。『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』(2016)で命の樹を斬ったジャグラーに対し、「そんなのは戦士の戦い方じゃねぇ」と言い放ったアスカ。この一件を受けての台詞だ。

・ヘビクラが投げたティガ、ダイナ、ガイアのメダルを受け取り、ガンマフューチャー登場!
「変幻自在、神秘の光!ティガ先輩、ダイナ先輩、ガイア先輩」と今回は「先輩」を付けてコール。
平成3部作それぞれのタイトルバックの演出を混ぜたグングンカット。効果音もオマージュに満ちている。

cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5966349.html

cf.)『ウルトラマンダイナ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5972025.html

cf.)『ウルトラマンガイア』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5911369.html

・ゼスティウムドライブ。フォトンエッジのオマージュ技のようだ。よく見ると、左がガイアの赤に対して、右がアグルの青い光となっている。このあたりも芸が細かい。


・ガンマイリュージョン。ダイナミラクルタイプの技・ウルトラマジックのオマージュ技だろう。

 ガイアはしっかりV2からスプリームにヴァージョンアップしてからのフォトンストリーム。

・ダイナはソルジェント光線。

・ティガはゼペリオン光線。横一文字を切る準備動作がしっかり入っており、ファン感涙のカットとなった。

・3光線の当たり所が、しっかりそれぞれの対戦怪獣になっているのも良い。


・ガンマフリーザー。ティガフリーザーのオマージュ技だろう。

・ガンマスルー。体を小さくし、ファイブキングの体内に侵入。発動時の魔法陣にTDGのカラータイマーを象った意匠が入っているのも手が込んでいる。怪獣内部からゼスティウム光線を放ち、爆破させた。ファイブキングの体内はこんな感じなのか。。。

・両手をパーにして構えるガンマフューチャー。「ハンドパワー!」と言っているかのようなポーズだ。
ベータスマッシュがアントニオ猪木、そしてガンマフューチャーはMr.マリック。当たっているとしたら、イメージモチーフが全て古い。どこを目指しているのだろう。。。

・ジャグラーはカブラギが落としたファイブキングのメダルを回収。次はジャグラーがファイブキングになる可能性もある。

 前回があおり祭りだっただけに、今回はナメ祭り。手前にこだわりのミニチュアを置いたり、内引きカットにCGを合成したりと、一瞬辻本監督の作品かと見間違える程だった。坂本監督は常に新しい挑戦をしたいとよく発言しているが、今回は辻本監督など他のウルトラ監督の影響を受けて自分なりにアレンジした特撮演出を意識したように見える。もしそうなら、作品の中で監督同士が刺激し合ってより良い映像が生み出されている証拠だ。現場スタッフの技術蓄積の結晶でもある。

 一方で、本編の方は動ける女優さんを集めて美女だけのタッグマッチをさせたりと、お得意のアクション演出を奏でており、ひと目見て坂本監督作品だと分かるシーンも満載だった。

 次回はキングジョーが登場。

cf.)第9話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6847503.html

cf.)第7話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6730430.html

[参考]
TV『ウルトラマンゼット』©2020円谷プロ・ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京
https://ja.wikipedia.org/wiki/渡部遼介
https://ja.wikipedia.org/wiki/宮原華音
www.blue-rosemodel.com/talent/index.php?no=26
小林雄次Twitter(@kobayuji)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンゼット
『映画監督 坂本浩一 全仕事』著:坂本浩一 出版:KANZEN

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