たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラマングレート

     引き続き「特撮のDNA」レポ。

    今回は『ウルトラマングレート』(1990)より。

    cf.)『ウルトラマングレート』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5948869.html

    ・宣伝ポスター。ウルトラマン生誕25周年記念作品として作られた本作は、原点回帰が図られた。「もしも宇宙に神が存在するとしたら、こんな姿をしているかもしれない」というキャッチコピーにもそれが表れている。後光が差しているポスターデザイン。まさに神々しい。

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    ・ハマー、グレートのマスク、ミニチュア、カラータイマー。
    すべて撮影用オリジナル。

    ミニチュアの腐食が激しく、腹の部分が抉れている。隆々とした大胸筋が格好いい。

    ハマーのデザインは平べったく洗練されていて、昭和シリーズとはまた違った異国情緒を感じさせる。『ウルトラQ』(1966)に出て来たボスタングにも形状が少し似ている。

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    ・UMAガン。これも撮影用オリジナル。

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     子どもの頃、VHSで何度も繰り返し観た覚えがある。いまやBlu-ray化され、また何度でも観られるようになったことが有難い。最近YouTubeでも配信され、認知度がさらに高まった。

     2020年12月現在配信中の『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』ではパワードと一緒にリブットに修行をつけ、リブットに盾を授けている。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009)ではベリアルに蹴散らされるモブ的役割だったが、今回新たなグレートの活躍が描かれたことは非常に喜ばしく、感慨もひとしおである(ただ、スーツの縫い目が粗く、首元のデザインが若干違っているところは少し残念)。

    cf.)その13はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8076514.html

    cf.)その11はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8039890.html


    [参考]
    「特撮のDNA~ウルトラマンGENEOLOGY~」©円谷プロ・特撮のDNA製作委員会

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     1990年にウルトラシリーズ初のOV先行作品としてスタートした『ウルトラマングレート』。アニメ作品の『ウルトラマンUSA』に続き、英語圏でのTV放送や上映を目的として、オーストラリアのSouth Australian Film Corporationと円谷プロダクションが共同製作した平成初のウルトラマンである。

     完全新作のウルトラマンとしては『ウルトラマン80』以来、約10年振りとなる本作は、当初、「新ウルトラマン」という仮タイトルがつけられ、従来通りに日本国内で円谷プロが製作する予定だった。ここでは「原点回帰」やウルトラマンの「神秘性」が謳われ、「ウルトラ兄弟」など過去シリーズとの関連を排除する方針であった。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

     その後、TVシリーズとしての企画は中断するが、1989(平成元)年にオーストラリアでの撮影と、全6話のビデオシリーズとしての製作が決定。これは、以前円谷プロが進めていたオーストラリアを舞台にした映画の企画から派生したもので、限られた予算で「Vシネマ」ブームの到来を製作に生かす狙いがあったようだ。

     脚本は會川昇らによってまとめられた原案をオーストラリアのスタッフが脚色して作られた。その結果、ウルトラマンの世界でありながらも、海外SFドラマの趣も強く表れていた。特撮部分についても、海外SFX技術と円谷プロの技術の融合がなされた。機械を駆使したマペットの使用。広大な土地でセットを組み、太陽光が生かされた斬新な映像。そして、建物をウルトラマンより高くすることで、むしろウルトラマンの巨大感を演出するなど、新たな特撮観の発見となった。

     ビデオリリースから3か月後にはシリーズを再編集した劇場版が公開され、リリース中盤の1991年はウルトラマン誕生25周年にあたり、その中心的存在を担った。のちに7話が追加製作され、全13話となった。前半はゴーデス編。後半は異端の来訪者との遭遇が続く。

        英題は『Ultraman Towards the Future』 。「グレート」の名は京本政樹が命名し、北東岸のサンゴ礁地帯グレートバリアリーフにも因んでいると言われている。

     グレートのスーツは従来のようなウェットスーツではなく、光沢のある厚手の化学繊維が採用された。また、京本政樹がプロデュースしたキャンペーン用スーツも存在。こちらはタイツ生地が素材で、当時のバラエティ番組や子ども向け情報誌のグラビアなどに度々登場していた。

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    cf.)「特撮のDNA」での展示はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8047073.html


    cf.)『ウルトラマンUSA』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5950915.html

    cf.)『ウルトラマンパワード』総論→http://ultra-7.blog.jp/archives/5950759.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    Blu-ray『ウルトラマングレート』©円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマングレート

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